【徹底考察】「くねくね」とは?【2ch洒落怖名作】

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はじめに 〜『くねくね』はなぜ今も語り継がれるのか〜

ネット上の怪談「洒落怖(しゃれこわ)」といえば、2ちゃんねる(現5ちゃんねる)発祥の多くの作品が語り継がれていますが、その中でも特別な地位を占める一作があります。それが「くねくね」です。

投稿から10年以上経った今もなお、怪談ファンの間で語り継がれ、二次創作が生まれ続ける稀有な存在となっている「くねくね」。単なるネット怪談の枠を超え、現代の都市伝説としての地位を確立しています。

「くねくね」の特徴は、その不気味さにあります。人の形をしているのに「人ではない何か」が、不自然な動きで近づいてくる恐怖。そして何より、「見てはいけない」という禁忌が物語の核心にあるという点が、読者の好奇心を掻き立てます。

「見たら最後、正気を失う」と言われる存在について書かれた文章を、あなたはこれから読もうとしています。スマホやパソコンの画面を通して「くねくね」を知ることは、ある意味でそれを”見てしまう”ことに等しいのかもしれません。

さあ、ここで問いかけます。

あなたは「くねくね」を”見てしまう”覚悟はありますか?

この記事を読み進めるなら、もう後戻りはできません。なぜなら、一度知ってしまった「くねくね」の存在は、あなたの脳裏から消えることはないからです。好奇心と恐怖の狭間で、次の章へと進む勇気があるなら、「くねくね」の謎に一緒に迫っていきましょう。

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『くねくね』とは?物語のあらすじと核心部分

※ネタバレ注意:これから「くねくね」の内容について詳しく説明します

「くねくね」は、2ちゃんねる(現5ちゃんねる)発祥の洒落怖の名作として知られる怪談です。秋田の田舎を舞台に、少年とその兄の悲劇を描いた物語で、シンプルな構成ながらも読者の心に強い恐怖を植え付ける内容となっています。

 物語の舞台と設定

物語の舞台は、主人公の少年が年に一度のお盆に訪れる、秋田にある祖母の実家周辺。田んぼが広がる田舎の風景が鮮明に描写されています。

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『くねくね』 あらすじ:禁忌との遭遇

お盆休みに祖母の家に帰省した主人公とその兄は、田んぼの周りで元気に遊んでいました。そんな中、風が止み、不自然に生暖かい風が吹き始めます。

兄が何かに気づいて遠くを見つめていたため、主人公も同じ方向を見ると、田んぼの向こうに「白い物体」が見えます。その物体は人間ほどの大きさで、不自然に「くねくね」と動いていました。

最初は「動く案山子」ではないかと推測した主人公たちですが、風が止んでも動き続ける様子に不審を抱きます。好奇心旺盛な兄は双眼鏡を取りに行き、その「くねくね」を覗いてしまいます。

目撃の恐怖:兄の変貌

双眼鏡で「くねくね」を見た兄は、その瞬間から様子が変わります。顔色が青ざめ、冷や汗を流し、声まで変わってしまうのです。主人公が兄の後を追って双眼鏡を手に取ろうとした時、祖父が慌てて駆けつけ、「白い物体を見てはならん」と双眼鏡を取り上げます。

家に戻ると、兄はすでに正気を失い、「くねくね」と同じような動きをしながら笑っていました。そして帰省の最終日、主人公は兄を祖母の家に残すことになります。兄は「くねくね」を見たせいで元に戻れなくなってしまったのです。

衝撃の結末

悲しみに暮れる主人公は、車で家を離れる際、双眼鏡で最後に兄の姿を見ます。そして物語は衝撃的な一文で締めくくられます。

「…その時だった。見てはいけないと分かっている物を間近で見てしまったのだ。」

この最後の一文が、物語に更なる恐怖を加えています。主人公自身も結局は「くねくね」を見てしまい、兄と同じ運命をたどることが暗示されているのです。

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『くねくね』の恐怖の本質

「くねくね」の恐怖は、「見てはいけないものを見てしまう」という禁忌の破壊にあります。双眼鏡で近くから見ると何かが起こるという設定は、人間の好奇心と禁忌の関係を鋭く描いています。

また、田舎の長老(祖父)が異変にすぐ気づくという展開は、都会では忘れられた古い因習や言い伝えが田舎には残っているという不気味さも感じさせます。

「くねくね」は、見た者の精神を壊し、最終的には見た者自身も「くねくね」になってしまうという恐ろしい存在。そして読者であるあなたも、この物語を読むことで、その存在を「知ってしまった」のです。

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『くねくね』の正体とは?【幽霊説・妖怪説・異世界存在説】

「くねくね」を一度知ってしまうと、誰もが気になるのはその正体です。物語では明確に説明されない「くねくね」の正体について、ネット上では様々な考察が飛び交っています。ここでは、特に有力とされる説をいくつか紹介していきましょう。

最も一般的な解釈は、「くねくね」を超常現象として捉えるものです。

 幽霊説

田んぼで命を落とした人の魂が成仏できずに彷徨っているという解釈があります。とりわけ日本の田舎では水死体にまつわる言い伝えが多く、田んぼの水路で溺れた者の恨みが「くねくね」となって表れたという説が支持を集めています。

妖怪説

日本古来の「のっぺらぼう」や「人魂」との類似性が指摘されています。特に、「白い」「人の形をしている」「異様な動き」という特徴は、古典的な妖怪の要素と重なる部分が多いです。

異世界存在説

比較的新しい解釈で、「くねくね」は私たちの世界とは別の次元から紛れ込んだ存在だとする考えです。その不自然な動きは、異なる物理法則に従っているからだという説明もあります。「見ると狂う」のは、人間の脳が処理できない情報を受け取るからだとされています。

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軍事機密説や放射能汚染説など、都市伝説的解釈

超常現象ではなく、現実的な説明を求める解釈も存在します。

軍事機密説

秋田の山奥で行われていた秘密実験の被験体が逃げ出したという筋書きが語られます。防衛省や米軍の秘密基地で行われていた人体実験や生物兵器の開発が失敗し、その結果生まれた「何か」が「くねくね」の正体だという説です。

放射能汚染説

日本海側に漂着した放射性廃棄物や、核実験の影響で変異した生物が「くねくね」の正体だとする説です。特に秋田県には六ヶ所村の核燃料再処理施設が近いことから、放射能の影響を受けた生物が異常な行動を取るようになったという解釈もあります。

その他の合理的解釈

集団催眠説や薬物汚染説など、心理的・化学的要因で「くねくね」を見たと「思い込んでいる」だけだとする合理的解釈も存在します。

あなたは、「くねくね」の正体について、どの説が最も説得力があると思いますか?

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『くねくね』2ch洒落怖スレ【原文】

『くねくね』

死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?31

756 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/03/29 18:56
別サイトに掲載されてて、このスレの投票所でも結構人気のある、
『分からないほうがいい』って話あるじゃないですか。
その話、自分が子供の頃体験した事と恐ろしく似てたんです。
それで、体験した事自体は全然怖くないのですが、
その『分からないほうがいい』と重ね合わせると凄い怖かったので、
その体験話を元に『分からないほうがいい』と混ぜて詳しく書いてみたんですが、載せてもいいでしょうか?


759 :756(1/5):03/03/29 19:18
これは小さい頃、秋田にある祖母の実家に帰省した時の事である。
年に一度のお盆にしか訪れる事のない祖母の家に着いた僕は、早速大はしゃぎで兄と外に遊びに行った。
都会とは違い空気が断然うまい。僕は爽やかな風を浴びながら、兄と田んぼの周りを駆け回った。

そして日が登りきり真昼に差し掛かった頃、
ピタリと風が止んだ。と思ったら、気持ち悪いぐらいの生緩い風が吹いてきた。
僕は「ただでさえ暑いのに、何でこんな暖かい風が吹いてくるんだよ!」と、
さっきの爽快感を奪われた事で、少し機嫌悪そうに言い放った。
すると兄は、さっきから別な方向を見ている。その方向には案山子(かかし)がある。
「あの案山子がどうしたの?」と兄に聞くと、
兄は「いや、その向こうだ」と言って、ますます目を凝らして見ている。
僕も気になり、田んぼのずっと向こうをジーッと見た。
すると、確かに見える。何だ…あれは。


761 :756(2/5):03/03/29 19:19
遠くからだからよく分からないが、人ぐらいの大きさの白い物体が、くねくねと動いている。
しかも、周りには田んぼがあるだけ。近くに人がいるわけでもない。
僕は一瞬奇妙に感じたが、ひとまずこう解釈した。
「あれ、新種の案山子じゃない?
 きっと!今まで動く案山子なんか無かったから、農家の人か誰かが考えたんだ!
 多分さっきから吹いてる風で動いてるんだよ!」
兄は僕のズバリ的確な解釈に納得した表情だったが、その表情は一瞬で消えた。
風がピタリと止んだのだ。しかし、例の白い物体は相変わらずくねくねと動いている。
兄は「おい…まだ動いてるぞ…あれは一体何なんだ?」と驚いた口調で言い、
気になってしょうがなかったのか、兄は家に戻り、双眼鏡を持って再び現場にきた。
兄は少々ワクワクした様子で「最初俺が見てみるから、お前は少し待ってろよー!」と言い、
はりきって双眼鏡を覗いた。


762 :756(3/5):03/03/29 19:20
すると急に兄の顔に変化が生じた。
みるみる真っ青になっていき、冷や汗をだくだく流して、ついには持ってる双眼鏡を落とした。
僕は兄の変貌ぶりを恐れながらも、兄に聞いてみた。
「何だったの?」
兄はゆっくり答えた。
『わカらナいホうガいイ……』
すでに兄の声では無かった。兄はそのままヒタヒタと家に戻っていった。
僕はすぐさま兄を真っ青にしたあの白い物体を見てやろうと、落ちてる双眼鏡を取ろうとしたが、
兄の言葉を聞いたせいか、見る勇気が無い。
しかし気になる。
遠くから見たら、ただ白い物体が奇妙にくねくねと動いているだけだ。
少し奇妙だが、それ以上の恐怖感は起こらない。しかし兄は…。
よし、見るしかない。どんな物が兄に恐怖を与えたのか、自分の目で確かめてやる!
僕は落ちてる双眼鏡を取って覗こうとした。
その時、祖父がすごいあせった様子でこっちに走ってきた。
僕が「どうしたの?」と尋ねる前に、
すごい勢いで祖父が「あの白い物体を見てはならん!見たのか!お前、その双眼鏡で見たのか!」と迫ってきた。
僕は「いや…まだ…」と少しキョドった感じで答えたら、
祖父は「よかった…」と言い、安心した様子でその場に泣き崩れた。
僕はわけの分からないまま家に戻された。


763 :756(4/5):03/03/29 19:22
帰ると、みんな泣いている。僕の事で?いや、違う。
よく見ると、兄だけ狂ったように笑いながら、まるであの白い物体のようにくねくね、くねくねと乱舞している。
僕はその兄の姿に、あの白い物体よりもすごい恐怖感を覚えた。

そして家に帰る日、祖母がこう言った。
「兄はここに置いといた方が暮らしやすいだろう。
 あっちだと狭いし、世間の事を考えたら、数日も持たん…
 うちに置いといて、何年か経ってから、田んぼに放してやるのが一番だ…」
僕はその言葉を聞き、大声で泣き叫んだ。
以前の兄の姿はもう無い。
また来年、実家に行った時に会ったとしても、それはもう兄ではない。
何でこんな事に…ついこの前まで仲良く遊んでたのに、何で…。
僕は必死に涙を拭い、車に乗って実家を離れた。


764 :756(5/5):03/03/29 19:23
祖父たちが手を振ってる中で、変わり果てた兄が一瞬僕に手を振ったように見えた。
僕は遠ざかってゆく中、兄の表情を見ようと双眼鏡で覗いたら、兄は確かに泣いていた。
表情は笑っていたが、今まで兄が一度も見せなかったような、最初で最後の悲しい笑顔だった。
そして角を曲がったときにはもう兄の姿は見えなくなったが、僕は涙を流しながらずっと双眼鏡を覗き続けた。
「いつか…元に戻るよね…」
そう思って、兄の元の姿を懐かしみながら、緑が一面に広がる田んぼを見晴らしていた。
兄との思い出を回想しながら、ただ双眼鏡を覗いていた。
…その時だった。
見てはいけないと分かっている物を間近で見てしまったのだ。
「くねくね」

『分からないほうがいい』

死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?6

212 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2001/07/07(土) 01:28
わたしの弟から聞いた本当の話です。
弟の友達のA君の実体験だそうです。

A君が子供の頃、A君のお兄さんとお母さんの田舎へ遊びに行きました。
外は晴れていて、田んぼが緑に生い茂っている頃でした。

せっかくの良い天気なのに、なぜか2人は外で遊ぶ気がしなくて、家の中で遊んでいました。
ふと、お兄さんが立ち上がり、窓のところへ行きました。
A君も続いて窓へ進みました。
お兄さんの視線の方向を追いかけてみると、人が見えました。
真っ白な服を着た人が1人立っています。(男なのか女なのか、その窓からの距離ではよく分からなかったそうです)
あんな所で何をしているのかなと思い、続けて見ると、
その白い服の人は、くねくねと動き始めました。
踊りかな?そう思ったのもつかの間、その白い人は不自然な方向に体を曲げるのです。
とても人間とは思えない間接の曲げ方をするそうです。くねくねくねくねと。
A君は気味が悪くなり、お兄さんに話しかけました。
「ねえ。あれ、何だろ?お兄ちゃん、見える?」
すると、お兄さんも「分からない」と答えたそうです。
ですが答えた直後、お兄さんはあの白い人が何なのか分かったようです。
「お兄ちゃん、分かったの?教えて?」とA君が、聞いたのですが、
お兄さんは「分かった。でも、分からない方がいい」と、答えてくれませんでした。

あれは一体なんだったのでしょうか?
今でもA君は分からないそうです。
「お兄さんにもう一度聞けばいいじゃない?」と、私は弟に言ってみました。
これだけでは私も何だか消化不良ですから。
すると弟がこう言ったのです。
「A君のお兄さん、今、知的障害になっちゃってるんだよ」

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