【ヒトコワ】四国八十八箇所逆打ちの旅【怖い話・長編】
四国八十八箇所を逆に回る「逆打ち」をやると死者が蘇る。
映画「死国」の影響で逆打ちをそういう禁忌的なものとらえている人も多いのではなかろうか?
観光化が進み、今はもうほとんど見ないようだが、 真っ白い死装束のような巡礼服を着て順打ち(八十八箇所を普通に回ること)をしている姿は、まるで死での旅のように不気味で(実際行き倒れも多かったらしい)、確かにその逆をやれば死者の一人二人生き返ってもおかしくないような雰囲気があり、また地元の老人方も「逆打ちをしている」というといい顔をせず、「やめたほうがいい」「罰当たりだ」と苦言を呈してくることがあったそうだ。
2023.01.02
人間の怖い話(ヒトコワ)長編朗読動画あり